ミース・ファン・デル・ローエ / Mies Van Der Rohe

1886年ドイツ生まれ。コルビジェと並び20世紀を代表とする建築家。またバルセロナチェアのデザイナーとして私達にもとてもなじみが深い存在です。はじめは、ベルリンを活動の拠点にしたミースは最初は主に郊外邸宅の設計を手がけました。初期の作品として「トゥーゲンハット邸」の設計、1929年スペインで開催されたバルセロナ万博のドイツパビリオン等の作品評価がミースの建築家としての地位を確立し、バウハウスの3人目にして最後の校長にもなりました。このときのミースの学長としての仕事は、バウハウスの終焉をフォローして行く大変な役割だったと伝えられています。初のパイプ椅子として今でも評価高いマルセル・ブロイヤーの1925年に製作された『ワシリーチェア』に始まり、カンチレバー構造を付加したものの代表作として、1927年のミースの『MR10』サイドチェアがあります。また、このカンチレバー構造に加えてパイプではなく板状のスチールバーを用い作られたのが、1930年に製作された『ブルーノ・チェア』です。また、その前の年には、『バルセロナチェア』が発表されています。 以後、活動の場所をアメリカに移し、建築家として専念します。以後生涯200を越える建築作品の内の120以上もの作品をアメリカで手がけました。ファンズワース邸やレイクショアドラブアパートメントなどが有名です。生涯、建築に対する考え方を固定化せず、社会・材料・テクノロジーを見つめ「流動する」をテーマに建築家として生きたのが、ミースです。


Barcelona Chair バルセロナチェア



自らが建築を手掛けたバルセロナ万国博覧会のドイツパビリオンに、スペイン国王夫妻を迎えるためデザインされました。アルフォンス・スペイン国王が座る近代の玉座としてデザインされたこのソファは、古典主義的な家具からヒントを得て生み出されました。当時のオリジナルは白の山羊革が用いられていました。金属のフラットバーをX型に溶接して強度を得るなど、新しい工業材料の性質を研究し、美的な造形に 完成させてしまうミースの才能が発揮された例といえます。背と座面のシート部は、四角いレザーを一枚づつ縫い合わせてボタンで止めるという、非常に手の込んだものです。素材と技術の融合がスタイリッシュな造形に昇華された傑作です。


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Brno Chair



ミース・ファン・デル・ローエがデザインしたキャンティ・レバー(片持ち)構造の名作椅子です。シンプルな輪郭ながらも細部までこだわり抜いたデザイン。巨匠の手による20世紀デザインを代表するアイコン的作品です。チューゲンハット邸のダイニングルームのためにデザインされました。「ブルーノ」とは、チューゲンハット邸のある「ブリュン市」(Brunn)のチェコ語読み。


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MR Side Chair MRサイドチェア

設計と建築を監修したヴァイセンホーフ・ジードルンク展が開催された1927年に発表したされた椅子です。ミースが初めて鋼管を使った家具であり、カンティレバー(片持ち)構造を実現しました。同時期にマルセル・ブロイヤーやマルト・スタムが発表したカンティレバーの直線的なデザインと異なり、前脚部分の曲線によって優美さと弾力性のある座り心地を作り出しています。カンティレバーの傑作です。




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